実際にあった相談事例です。
　Aさんは最近、何となく体がだるい日が続いたため、家族に促されて病院を受診しました。その結果、特に自分では落ち込んでいるつもりもないのに、うつ病と診断されました。
　うつ病になっていても、自分では気づかないものなのでしょうか？という内容でした。

　多くの人が、元気な時には、自分がメンタルの病気になんてなるはずがないと考えています。しかしながら、実際にメンタルの調子を崩した時に、タイミングよく自分で気づけることは少ないのが現実です。では、どうすればよいのでしょうか？

　助けとなるのは、自分なりの【ストレスサイン】を見つけておくことです。

　ストレスサインとは、人によってそれぞれ異なる、ストレスを感じた時に現れる、こころ・身体・行動の変化のことです。特にこころ以外の身体や行動の変化は、自分でも気づきやすいものが少なくありません。
　前もって元気な時に、ストレスサイン（例えば、舌打ちが多くなる、貧乏ゆすりをするようになる等）を見つけておくこと、そしてそのストレスサインが出た時は、自分なりのストレス解消法を必ず実施すると決めておくことが大切です。

　周囲から、最近元気ないねと言われる前に、自分でストレスサインに気づいて解消できるようになると、よりストレスとうまく付き合うことができるようになります。ぜひ試してみてください。