無理強いは労災です

ロケで「一気飲み」労災死認定
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 中国でのロケ中に取材先とアルコール度数の高い白酒(パイチュウ)の一気飲みを繰り返した後に死亡したのは労災であると東京地裁は判断しました。
 
 中国をはじめ、アジアではお酒を断ると仕事がしづらい風潮があります。逆に極端ですが、酒さえ飲めれば何とかなるという面もあります。中国だけでなく、ベトナムなどでもそのような風潮は強いです。
 しかしながら、白酒(パイチュウ)のようなアルコール度数の高い(多くは50%以上!!)お酒を、周囲の雰囲気に負けてほぼ業務の延長線上で飲み、不幸にも亡くなってしまったのだから、労災であるという東京地裁の判断は画期的であると考えます。
 
 今回は労災請求でしたが、もしお酒が弱いとわかっていたにもかかわらず、飲まざるを得ない状況を会社として放置していた場合、会社は民事上のリスクも負う可能性があります。
 
 海外出張や駐在者は、日本と異なる文化圏で孤立無援で頑張っていることが多いです。そして多くの海外の人は、本社は本社のことしか考えていないと感じています。
 海外で頑張る人が、より頑張れる環境作りがとても大事です。

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