認知的不協和

 人のこころを理解することはとても難しいです。理解する際に、まずは原則となる理論を理解し、そこから個別性を理解したほうがより正確に理解することができます。
 
 本日ご紹介する理論は、フェスティンガーが提唱した認知的不協和です(Festinger, L. 1957 A theory of cognitive dissonance. Harper & Row.)。

 認知的不協和理論によると以下のような傾向があります。
①自分の態度に反した行動を行うと、結局その行動に合致した方向に態度が変化してしまう
②複数の選択肢の中から1つを選択すると、選ばれた選択肢の魅力は高くなり、選ばれなかった選択肢の魅力は低下する
③自分がもともと興味を持っていることを実行するのを制止されると、制止する圧力が弱いほどその行動に対する興味が減じるようになる
④ある目標を達成するために大きな努力を払った場合のほうが、あまり努力を払わない場合よりもその目標を高く評価するようになる
 
 この理論を知ることで、例えばiphoneを買った人がandroidよりもiphoneのいいところに気づきやすいという傾向があることを知れ、実際はどうなのかを考えるきっかけになります。

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